クジラと生きる町、太地町へ:太地町という町
太地町では町のいたるところで鯨を感じることができました
博物館すぐ近くにある捕鯨船『第一京丸』
北洋、南氷洋捕鯨で活躍、平成24年に陸揚げされたもの
けっこう最近まで海に浸かってたんですね
中は当時のままらしく、ぜひ見てみたいけど一般公開はしていないよう
トンネルにザトウとセミクジラ
最近の太地町に対する圧力から警戒しているのか、空気は少しピリピリ
一人で町を歩いているとどうしても視線を感じてしまいます
僕みたいに若くてナウい外見だと活動家に見えちゃうんだろうか‥‥
くじら浜海水浴場(畠尻湾)
追い込み漁が行われる浜
僕が水族館で大きな恩恵を受けている鯨類の多くは、この静かで美しい浜からやってきたのかと思うと、今までとまるで違った側面から彼らのことを見れた気がしました
ネガティブな感情ではなく、好きなもののルーツに近づけたような感覚
やはり有名な場所なので、少し張りつめた空気
実際、町のいたるところで『イルカを守ろう』的なシャツを着た外国人を見かけました
鯨骨鳥居
町にある観光名所の多くは鯨、捕鯨に縁があるもの
旅の目的の1つ、それは美味しい鯨料理を食べること
鯨オバキとゴンドウ竜田揚げ
よく『鯨食べれるの?』って聞かれます、子供の頃から食べてました
物心ついたことからシャチが好きで、鴨シーや博物館ばかり行ってましたが
それと同時に鯨の刺身と鯨ベーコンが大好物でした
鯨は生きてるのも大好きだし、水族館で心が通った感じがする瞬間は幸せ
たくさん触れ合いたいと思ってる
食べるのも好き。自分の体の一部になってくれて嬉しいし、心の底から『ご馳走様』って思えます
この花ゴンドウのうでものも、ハナゴンドウとたっぷり触れ合い愛でたあと普通に美味しくいただきました
あくまで僕は、鯨類は鯨類、人とは別の生き物として愛しているので、
『イルカは友達』とは思わないし『鯨類という素敵な生き物』として認識してます
宿は港のすぐ前
刺激的な出来事で頭が冴えきって寝付けず
早朝、鯨を獲りに向かう船をずっと見てました
漁港には活動家を警戒してかパトカーが止まってます
この光景を見ているときに太地町にとって鯨は当たり前の存在、日常であること
それを糾弾され、張りつめている町の空気を肌で感じ、なんとも寂しい気持ちに
解体場から見た朝日
さすが本州ほぼ最南端、南の太陽デッカい
滞在中、鯨作家の石田さんの案内で町内の名所をまわりました
くじら慰霊碑
やはり捕鯨といえばセミクジラなのか、多く目にしました
石田さん『博物館でみんな足が止まってしまう、町には他にもいいところがたくさんある』
サスペンス劇場的な絶景の数々(BGM:聖母のララバイ)
片平なぎさに追い詰めらそうな灯台
片平なぎさ『あなたならやりなおせる‥‥!』
真鯱『(ハッとした目、からの遠い目)』
エメラルドブルーの海、超潜りたい
小高い丘から見た太地町
奥にはくじ博のマリナリュウム
海の生簀は販売用のイルカたちが飼育され、厳戒態勢なよう
この丘は町がよく見渡せ、活動家が集まるようで
僕らのすぐ近くにもやはりいました
くじ博から出て太地町を周ってみると、いたるところで鯨を感じることができました
水族館や博物館以外で鯨を感じるのは、はじめての経験
今回の旅の大きな収穫です
鯨類=水族館だった僕の小さな世界が大きく広がった
鯨を飼育、研究し、人に伝える人
鯨を食べ物として関わっている人
文化としての鯨と町そのもの
全てが鯨と真正面から向き合っているように僕には見えます
しかし世界から注目を集め、圧力を受けています
世界がこう変わり、空気が張りつめる以前の太地町に来てみたかったと強く思いました
帰り駅のホームで見た、太地町の子供が描いた絵
海にいっぱい潜って、自然と覚えたからこそ描けた絵なのだと思います
こうやって受け継がれてゆくんですね
次来たときにはどんな発見があるかな?
そんな気持ちにさせてくれる太地町
またすぐ来ます
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